「物の住まい」って考え方は「せんせい」のしごとにとって

とても大切

物には、それぞれ住所がある

帰るべき家がある

物をちゃんとそれぞれの家、「住まい」に返すこと

返すか、返さないか

これが「せんせい」のしごとにとっては想像以上の影響を及ぼす

段ボールの恐怖

学校には段ボールがいっぱいある

段ボールを収納のために使うと、そこには恐ろしい現象が起きる

段ボールに物を入れた瞬間、見えなくなる

段ボールに物を入れるってことは、物を拉致するのと同じ

物の「住まい」を決めてあげて、物を置くときは必ずそこに返してあげなくちゃいけないのに

段ボールに入れら、この世界から隔離される

そして、蓋をして、何年も見えなくなる


塵(ちり)も積もれば


例えば、はさみを使う

引き出しの中に、はさみの「住まい」があるのに

使った後に机の上に置いてしまう

たくさんの書類がくる

読んだら、ファイルって「住まい」に綴じてあげなくちゃいけない

でも、一旦机の上に重ねておいちゃう

一つ一つは、なんてことない、一瞬のこと

でも、そんな塵(ちり)みたいな誤った習慣を毎回続けると、さあ大変

一つのものを戻すのに1秒かかるとしても、

「住まい」じゃないところに置くための1秒

たくさん物が置かれたなかから判断するための1秒

「住まい」に戻してあげるための1秒

これがもし、5秒ずつだったら

これがもし、10秒ずつだったら

そして、それを一日10回繰り返したら

だいたい、習慣化してしまうと、すべての物、すべての行為にこの処理が必要になるから、とっても怖い

働き方改革で、業務を減らしても

塵を毎日、一瞬一瞬、積み重ねてたら、ずっと多忙

でも、それは解決できる

それが「物の住まい」って考え方

物は自分の手か、住まいか、どちらかにしかいないようにするといい

一瞬でも、それ以外の場所に置いてしまうと、無意識のうちに積み重なってたくさんの仕事が生まれる

それは物が迷子になっているのと同じ

迷子になった物ほど、「せんせい」の時間を奪う存在はない

こわい、こわい



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