「しんらい」の種


どんな教え方でも、どんなことばでも

それがあの子に届くためには

「しんらい」してもらっているかどうかが

大切なんだろうなって思う


ぼくは「しんらい」している人から

ほめられたら うれしいし

目の前に立ったら 気持ちがひきしまるし

教えてもらったら もっとがんばろうと思う

あの子も似たことを思っているのかも

「しんらい」してもらうってむずかしい


大事なことは

ぼくがその子のことを、本当の本当に想っているか

ということなんじゃないかなと思う

「せんせい」が子どものことを本当の本当に想っているかってこと

ぼくもあの子のことを想って 本当に想って接していた

でも、本当の本当はどうなんだろう

本当の本当は、どこかで自分のことを考えてなかっただろうか

本当の本当に、あの子のことを想っていたのかな

「せんせい」のぼくの 本当の本当

本当の本当はむずかしい


でも、「しんらい」の種って

本当の本当なんじゃないかなって思う

「ほんとう」ってむずかしいなあ





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